CELESEプログラムの概要

CELESEは、早稲田大学理工学術院で2つの英語プログラムを運営しています。日本語学位プログラムでは、大多数の学生を対象にしています。ほとんどが日本の学生ですが、中には日本語での研究分野の学位取得に取り組んでいる留学生もいます。英語学位プログラムは、英語での学位取得を目指す学生のためのコースです。

日本語学位プログラム

本プログラムは、短期的には、早稲田大学理工学術院の学部生が年次を追うごとに必要となる英語力を養い、長期的には、大学院での研究や社会に出てから必要となる英語力を身につけるために設計されています。

CELESEの英語科目は、コミュニケーションに重きを置いた科目と学術的なスキルを磨くための科目の2種類があります。学生は、最初の2年間に8科目を受講する必要があります。これらの科目では、高校時代に学んだような一般的な英語学習から一歩進み、英語で共同研究プロジェクトを実施する能力を培うことを目的としています。学生は、英語での講義や文書から必要な情報や知識を得て、ディスカッションを通じて批判的に議論し、発見したことをスピーキングとライティングの両方の形式で他者に伝える方法を学びます。

学生は、学部の後期課程から研究室に所属し、指導教員の指示に従って研究を開始します。CELESEでは、数学、化学、データ科学、スピーチ、認知科学などの専門的なトピックに関するコンテンツベースの科目に加え、テクニカルライティング、プレゼンテーションといった選択科目を提供し、学生が自身の研究に関して学術コミュニティとコミュニケーションをとるための取り組みをサポートしています。

理工学術院の学部生の多くは大学院に進学し、より深い内容の研究に取り組みます。CELESEでは、このような大学院生や、他の大学との共同プログラムに参加する博士課程の学生へのサポートとして、学生の専門的なニーズに特化した、より高度なテクニカルライティングやプレゼンテーションの科目も提供しています。大学院レベルでは、職場での英語コミュニケーションに備えるための科目も用意されています。

英語学位プログラム

英語学位プログラムには、国内外の多様な学生が在籍しており、理工学術院の全てのコースを英語で受講しています。このような学生ができるだけ早く研究に参加することができるよう、CELESEでは、ディスカッション・ディベート、プレゼンテーション、ライティングなど、英語をベースとした科学コミュニケーションのスキルを養う一連の科目を提供しています。

4月に本プログラムに入学した学生は、前期課程で、CELESEの教員による授業を3科目（Academic English、Laboratory English、Academic Fundamentals）受講します。

• Academic English: 学術講義や論文の理解、グループディスカッションやディベート、説得力のある文章やプレゼンテーションについて学びます。
• Laboratory English: 実験の共同設計と実施、結果の文書化と発表など、研究に関わる英語のコミュニケーションについて学びます。
• Academic Fundamentals: 理工学の特定の分野（生物学、化学、物理学、技術など）に焦点をあて、その科目の基本的な概念に関する講義や文献を理解するために必要な英語のスキルや知識を学びます。